うつ病と糖尿病合併に関する調査結果

うつ病と糖尿病合併との関連を明らかにするため、オーストリア・ウィーン医科大学のGernot Fugger氏ら欧州リサーチコンソーシアムの治療抵抗性うつ病研究グループ(GSRD)は、多施設共同研究を実施した。Progress in Neuro-Psychopharmacology & Biological Psychiatry2019830日号の報告。

 DSM-IVでうつ病と診断された患者1,410例の201216年の人口統計および臨床情報を、横断的に検索した。糖尿病合併の有無により患者特性の比較には、記述統計、共分散分析(ANCOVA)、二項ロジスティック回帰分析を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・うつ病患者の糖尿病合併ポイント有病率は、6%であった。
・糖尿病合併うつ病患者は、高齢、重症、入院、慢性身体疾患の合併の割合が有意に高かった。
・現時点での自殺リスクが有意に高く、メランコリックな特徴が顕著であった。
・糖尿病合併うつ病患者は、さまざまな増強療法を組み合わせるよりも、1剤以上の抗うつ薬併用療法が行われていた。

 著者らは「うつ病患者の糖尿病合併率は、これまでの研究よりも低かったが、研究の地理的要因における糖尿病有病率を考慮すると、一般人口と比較し、うつ病患者はリスクが高いことが示唆された。現時点では、自殺リスクが著しく増加しており、すべての糖尿病合併患者を徹底的に評価する必要がある。うつ病の重症度や治療反応は、糖尿病合併の影響を受けていなかった」としている。

最近糖尿病の原因ではないかといわれているものに様々な要因によって慢性的な「高血糖症」による疾患の悪化があります。

この場合、インシュリン抵抗性によるアミロイドβの蓄積や、血球糖化現象による血管壁への悪影響などの疾患を起こすことが多いのですが

うつ病患者が高血糖になりうる過剰な糖質摂取になりにくいような食欲減退や行動衰退などが起きている場合は、糖尿病とうつ病との関係性は低いとは考えられるのですが

逆に過食症(過剰な糖質摂取)を引き起こすうつ病患者になると、高血糖値を誘発することによる糖尿病という合併症にもなりうるのではないのでしょうか?

糖尿病の定義は病理的範囲における血糖値を数値化することが可能なのですが

一方うつ病の定義はその数値化における明確な定義を示すのが難しいとされているために、

両者の関係性を安易な統計資料だけで判断するには不完全なのではないのと感じます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です