アルコール消費とトラックドライバーの日中の眠気

商用車ドライバーの交通事故の主な原因として、日中の過度な眠気(excessive daytime sleepinessEDS)が挙げられる。アルコール消費は、睡眠に直接的な影響を及ぼし、翌日の注意力やパフォーマンスに悪影響を及ぼす。順天堂大学のRonald Filomeno氏らは、日本の商用トラックドライバーにおけるアルコール消費とEDSとの関係および、このことが公衆衛生に及ぼす影響について横断的研究を実施した。Occupational Medicine誌オンライン版201972日号の報告。

 対象は、東京都および新潟県の商用車ドライバー。対象者は、年齢、BMI、アルコール消費量、エプワース眠気尺度(ESS)、タバコ消費量の詳細を含む自己管理型アンケートに回答した。対象者の酸素飽和度低下指数は、対象者が自宅に持ち帰ったパルスオキシメーターで評価された。

 主な結果は以下のとおり。

・全日本トラック協会に登録されている2069歳の男性ドライバー1,422人が回答した。
43歳未満のドライバーにおいて、非飲酒者と比較したEDSの多変量調整オッズ比(OR)は、軽度飲酒者で0.8195CI0.471.40)、中等度飲酒者で0.9395CI0.511.70)、大量飲酒者で0.6195CI0.211.79)であった。
43歳以上のドライバーにおいて、非飲酒者と比較したEDSの多変量調整ORは、軽度飲酒者で1.4295CI0.593.45)、中等度飲酒者で1.5395CI0.633.75)、大量飲酒者で3.3795CI1.149.96)であった(P for interaction0.05)。

 著者らは「ESSとアルコール摂取との関連について、アルコール消費量の増加とともにEDSレベルが上昇することが示唆され、とくに43歳以上ではその関連がより顕著である」としている。

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