「未来の食卓」の感想は、大量生産と小規模農業のせめぎあいというところだろうか?


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「未来の食卓」という映画をみました。フランスのとある小さな村の小学生の給食の食材を有機野菜に変えてゆくという活動を通じて、そこに住む人々が人間の健康とそれにかかわる食べ物との関係を深く理解してゆくというとても興味深い作品です。

その地方の周辺では、野菜や果物を大量に収穫するために、一般農家では大量に農薬を散布しているらしく、そのためか農業に携わる人々の間でガンの発症率が増加しているのが現実らしいのです。

この映画では、化学肥料や農薬で作られた作物とガン発生との因果関係を疑う消費者たちが、自らを守る活動としてまず、自分たちの子供たちの通う小学校の給食をオーガニック食品に変えてゆく活動がドキュメンタリータッチに仕上がっています。

映画の中で一般農家の人と有機栽培農家の人々との会合が開かれるシーンがありましたが、そこで繰り広げられる互いの意見の相違には興味深いところがありました。

大規模農家(一般農家)の人が問いかけます、「現実的に農薬や化学肥料なしに作物についた害虫や雑草などはどう対処すればよいのか?」と。

有機栽培農家の人は答えます「そもそも化学肥料で弱くなった土で育った作物では、害虫や雑草に極端に弱くなり、そのため収穫を得るためにさらに多くの農薬や化学肥料が必要となる。

我々の育てる作物は土を育てるのにも時間はかかるし、大規模栽培にも向いていないが、そこから育つ作物は多少の雑草や害虫に強く栄養価の高いよい作物が収穫できるのだ。」このことは、人間の健康維持についても同じことがいえるのと感じました。

健康を維持する秘訣とはまず病気にならないという予防に徹する事だそうです。普段から体に良いものを食べ、適度な運動をすることこそ、有機栽培の良質な土壌を作るのと同じように、感染症の原因である菌やウィルスに強い健康を手に入れる事が重要な事だと思います。

風邪の時に必要以上の解熱剤や抗生物質を乱用するということと、現在の大規模農業の栽培方法には多くの類似点があるようです。

感染症で処方される必要以上の抗生物質は体内の免疫力に関係する常在菌も死滅させしまい、結果的に病気を長引かせてしまう危険性がありますし、土壌に大量散布される農薬は、長期に使用すると作物を育てる土壌の力を弱め、その弱い土からできる作物は害虫などに弱くなり、そのことによって新たに大量の害虫駆除剤を散布になければならないという、ジレンマに陥ってしまいます。

人間の「自然治癒能力」の働きと、「土壌」の力の類似点には興味深い。

動画をご覧の際にはパケットが発生しますので、モバイルでの閲覧時にはWi-Fi環境下での視聴をおすすめいたします。

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