ナトリウムとカリウムの適切な1日摂取量は

世界保健機関(WHO)のガイドラインでは、1日の栄養摂取量として、ナトリウムは2.0g未満に制限を、カリウムは3.5g以上摂取を推奨している。

今回、カナダ・マックマスター大学のMartin O’Donnell氏らが行った調査(PURE試験)では、これら2つの目標を同時に満たす者はきわめてまれで、死亡/心血管イベントのリスクが最も低いのは、ナトリウム摂取量が35g/日でカリウム高摂取量(≧2.1g/日)の集団であることが明らかとなった。

研究の成果は、BMJ2019313日号に掲載された。ナトリウムについては相反する知見が報告されているが、多くでは摂取量と死亡にJ字型の関連が示されている。

これに対し、カリウムは一般に摂取量が増えるに従って死亡が直線的に低下することが報告されている。一方、ナトリウム/カリウム比と臨床アウトカムとの関連を示唆する観察研究の報告もある。

18ヵ国、10万人の早朝空腹時尿から摂取量を推算

 研究グループは、ナトリウムとカリウムの摂取量の代替測定値として尿中排泄量を測定し、心血管イベントおよび死亡との関連を、現在のWHO推奨1日摂取量との比較において検討する目的で、国際的な前向きコホート研究を実施した(欧州研究会議[ERC]の助成による)。

 18の高//低所得国の都市部および農村部の住民103,570例(3570歳)から、早朝空腹時尿を採取した。主要アウトカムは、摂取量の代替測定値としてのナトリウムとカリウムの推定24時間尿中排泄量と、全死因死亡および主要な心血管イベント(心血管死、脳卒中、心筋梗塞、心不全)との関連とした。解析には、多変量Cox回帰を用いた。

 ナトリウム排泄量を低(<3g/日)、中(35g/日)、高(>5g/日)の3つに、カリウム排泄量は中央値2.1g/日を基準に高(≧2.1g/日)と低(<2.1g/日)の2つに分け、これらを組み合わせた6つのカテゴリーについて解析を行った。

WHO推奨の同時達成は0.002%、ナトリウムはJ字型の関連

 参加者の41.8%が中国からで、ナトリウムとカリウムの尿中排泄量の平均推定値は、それぞれ4.93g/日、2.12g/日であった。フォローアップ期間中央値8.2年の時点で、7,884例(6.1%)が死亡または心血管イベントを経験した。

 尿中ナトリウム排泄量の増加はカリウム排泄量増加と正の相関を示した(補正前、r0.34)。また、ナトリウムの超低排泄量(<2g/日)とカリウムの高排泄量(>3.5g/日)を同時に満たした参加者は、0.002%ときわめて少なかった。

 ナトリウム排泄量が高値および低値の双方の集団で、死亡/重大な心血管イベントのリスクが高く、J字型の関連を示した。カリウム排泄量と死亡/重大な心血管イベントには反比例の関連が認められた。

 6つのカテゴリーのうち、ナトリウム中排泄量(35g/日)/カリウム高排泄量(≧2.1g/日)の群(全コホートに占める割合:21.9%)が、死亡/心血管イベントのリスクが最も低く、イベント発生率は6.4%であった。

 これを参照群として比較すると、死亡/心血管イベントのリスクが最も高かったのは、低ナトリウム/低カリウムの群(イベント発生率:9.4%、ハザード比[HR]1.2395%信頼区間[CI]1.111.37、全コホートに占める割合:7.4%)であり、次いで高ナトリウム/低カリウムの群(8.8%、1.211.111.3213.8%)、低ナトリウム/高カリウム群(6.8%、1.191.021.383.3%)、高ナトリウム/高カリウム群(7.5%、1.101.021.1829.6%)の順であった。また、中ナトリウム/低カリウム群は、参照群に比べリスクが高かった(7.8%、1.101.011.1924.0%)。

 カリウム排泄量が増加するに従って、ナトリウム高排泄量との関連で増加した心血管リスクが減衰し、ナトリウム高排泄量と心血管リスクとの関連はカリウム低排泄量の集団で最も顕著だった。

 著者は、「本研究の知見は、WHOの推奨の実行可能性に疑問を呈するものである。ナトリウム摂取と死亡/心血管イベントのJ字型の関連は、現行のWHOの低ナトリウム食(<2.0g/日)の推奨を支持せず、ナトリウム/カリウム比の使用には同意しないものである」としている。

心血管運動に重要なナトリウムとカリウムの働きですが、互いの含有量バランスによって人の健康に貢献するミネラルです。

アンバランスな状態では逆に身体機能の健康な働きを阻害する影響力を持つ物質と位置付けられる体にとって大切な微量元素です。

注目すべきはそのような物質は単体だけでは体にって有害となるものになるというところでしょうか。

似たようなミネラルでカルシウムとマグネシウムなども、それらは血中にバランスの良い状態で含まれるときにのみ、体にとって有益な働きをしない働きがあります。

身体機能にとって有益に働くミネラル群は常にバランスよく摂取することが望ましい事のようです。

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【毛髪ミネラル検査】26元素検査「有害金属6元素、必須ミネラル20元素」「ら・べるびぃ予防医学研究所」 p2p

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