中身は見た目に現れる。

ドイツの精神医学博士、エルンスト・クレッチマー(18881964年)によって「気質分類」という心理学研究が行われました。

「気質分類」、これは人の性格を体格上から分類していこうという研究です。 簡単にいうとその人の体格から、その人の性格の傾向を把握しようという研究です。

人の体格は、骨の太さや筋肉の質(白筋と赤筋の割合など)などはおおよそ先天的に親からもらう遺伝子の傾向によって決定付けられています。

このような先天的な体格の傾向に加えて、普段の生活習という後天的な要因を含めた結果が現在の体格をあらわしているのです。

先進国では肥満という成人病が蔓延しています ひとの人類史から考えると飽食の時代より飢餓の時代は、はるかに長いとされています。

このような厳しい環境下で生存するために、人類の遺伝子は脂肪細胞を体内へため込むこという戦略をとるようになりました。

人類を過酷な環境から生存させていた能力が、この飽食の環境下では、逆に人間の健康に牙を向いてしまっているというジレンマを起こしているわけですね。

人間は、遺伝子的に生まれ持った体型にプラスされた脂肪細胞で現在の体型が確保されています。 脂肪細胞の存在は、筋肉活動の活発なところでは燃焼され、活動の不活発な場所では蓄積されます

。つまりその人が普段から収縮、伸展を繰り返している筋肉の部分では脂肪は蓄積されにくいということです。 これを逆に考えると、普段使わない筋肉の部分の場所には脂肪細胞が蓄積するという事です。

つまり、その人の体格が「おなかでっぷり体型」で手足が筋肉隆々あれば、普段の生活で腹筋を用いずに手足の筋肉を活発に用いていると考えられます。

そういえば、陸上競技におけるマラソン選手と短距離走の選手では明らかに体型が異なります。これなどは普段のトレーニングにおいて、どこの筋肉をどのように用いているかを明確にあらわしている結果です

先進国ではモータリゼーションの発展のためにどうしても歩行時間が少なくなるので、僕を含めて「おなかでっぷり体型」になりやすいという現状は否めません。

エルンスト・クレッチマー博士は「分裂気質」「粘着気質」「躁鬱気質」という分類でその人の性格傾向を分類しました。(詳しくは彼の著書「新敏感関係妄想」「ヒステリーの心理学」「体格と性格」「医学的心理学」「精神医学論集」「天才の心理学」などを御参考ください)

性格傾向の分類はともかく、自分の体型をまめにチェックするという事は、自分が普段どのように筋肉を使っているかを現実的にフィードバックする簡単な方法だと思います。最近、体力が落ちたのではないかという懸念のある方などは、このようなセルフチェックはいかがでしょう。

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