吸血鬼ドラキュラ伯爵の気持ち

(若い血液の輸血で認知機能が向上、マウス実験で確認 米研究 ) 年長のマウスに若いマウスの血液を注入すると、マウスの学習能力と記憶力が高まるとした研究論文が英医学誌「ネイチャー・メディスン(Nature Medicine)」に掲載された。

若い血液は、老化した脳の機能低下に対する治療薬になるかもしれないとのことのようだ。

(アルツハイマー病を予測する血液検査、研究)

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco)などの研究チームが発表した論文によると、人間の年齢で2030歳に相当する生後3か月のマウスから輸血を複数回行ったところ、同5669歳に相当する生後18か月のマウスの脳の構造に変化がみられ、また機能的な改善もみられたという。

論文の共同執筆者の1人、同大医学部のサウル・ビジェダ(Saul Alvarez)氏は、AFPの取材に対し「若い血液の中には、老化の多くを改善できる特別な何かが存在すると思う」と語っている。

ビジェダ氏と研究チームは、脳の海馬領域がつかさどっている学習と記憶に関するテストを、年長のマウスに対して輸血の前と後で行い結果を比較した。

テストの中の1つは、水中の隠れた台の位置を示す印を記憶する能力の測定で、駐車場のどこに車をとめたかを記憶するための物理的な目印を思い出さなければならない状況に似ているという。

こうした機能は、年齢とともに低下する。この実験結果についてビジェダ氏は、AFPの電子メール取材に「若い血を投与された年長のマウスは、隠れた台をより簡単に見つけることができた」と説明した。

研究チームはまた、脳の構造にも変化が生じ、ニューロン(神経細胞)の連結箇所が増加していることを発見した。「若い血液の注入によって、年老いた海馬での分子、構造、機能、認知の各レベルで老化が妨げられたことをデータは示している」と論文は説明している。この効果がどのくらいの期間持続するかについては不明だという。

家庭で試さないように

研究チームは、認知機能に対して若い血液の効果が認められることを示したのは今回の研究が初めてだと主張している。これまでの他の研究では、成体幹細胞での若返り効果が証明されていた。

ただビジェダ氏は、自分で輸血を試ししてみたくなった人に対して、人間への拡張については「管理された」方法で行うべきだと強調し、「1回にどの程度の分量が必要で、どのような投薬計画が必要になるかなど、まだ明らかになっていないことがある」と指摘している。

「潜在的なリスクについての研究はまだ進行中であり、人間へと研究範囲を拡大する際には、考慮すべき事項の1つとなる」(ビジェダ氏)

老化は、進行性の認知機能の低下と脳の物理的変化に関連している。人間とマウスでは、海馬は特に老化の影響を受けやすい部位だ。

今後、高齢者の割合が増加することを考えると、老化のプロセスを防ぐ、あるいは妨げることで、認知機能の完全性を維持するための手段を特定することが重要になる」と論文は述べている。

 

以下は上記への反証研究の記事です。

 

2019219/HealthDayNewsより

若者から採取した血液を輸血する治療法は、若返りだけでなく、最近ではアルツハイマー病や多発性硬化症などのまざまな疾患の治療に有効と謳われている。

しかし、こうした治療の臨床的な有効性は証明されておらず、潜在的な危険性があるとして米食品医薬品局(FDA)は警告文を発表した。

FDA長官のScott Gottlieb氏は、ニュースリリースの中で「われわれは、若いドナーから提供された血液を輸血する治療法が有効だと宣伝する俳優に、惑わされている患者がいるのではないかと懸念している」と述べている。

同氏は「このような治療法が有効だと宣伝する医療機関もあるが、治療の臨床的なベネフィットは証明されておらず、有害な可能性すらある」と強調している。

FDAによると、米国では若者から提供された血漿を注入する治療法が広がりをみせており、その費用は1回の治療で何千ドルともされている。

こうした血漿注入療法は、老化や記憶力の低下の予防といったものから、認知症やアルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、心臓病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの重度の障害に至るまで、さまざまな疾患への治療法として提供されている。

血液中の血漿には血液凝固に働くタンパク質が含まれ、出血や血液凝固に関わる障害の治療に用いられている。血漿は重度の外傷患者や、使用中の薬剤や疾患のために血液が固まらない患者に大きなベネフィットをもたらす。

しかし、FDAは現在承認されている使用法であっても、血漿の注入にはアレルギー反応や、輸血に関連する循環過負荷、急性肺障害、感染症などのリスクを伴うと指摘している。

Gottlieb氏は「認知症やパーキンソン病、多発性硬化症などの治療目的で、血漿注入療法を広めることは公衆衛生上、重大な懸念がある」と警告している。

同氏は「こうした血漿注入療法の臨床的な効果は証明されておらず、適切な使用法に関する情報もない。この治療は効果的であるどころか、輸血に伴うさまざまなリスクも考えられる」と述べている。

同氏は、若いドナーの血漿を用いた治療は、有効性と安全性を確保するためにFDAが求める厳格な審査を経ておらず、「このような血漿製剤の使用は安全だと考えるべきではない」と強調。

例えば、オンラインメディアのハフィントン・ポストが報じたところによれば、若者の血漿を注入する治療を提供する企業の一つ、アンブロシア(Ambrosia)社は、若いドナーから提供された血漿を2L輸血する治療の代金として複数の州で顧客に対して、それぞれ12,000ドル(約133万円)を請求していた。

同社を創設したJesse Karmazin氏によると、この治療法にFDAの承認は必要だとは考えなかったという。

FDAは、多くの実験段階にある治療法と同様に、若いドナーの血漿を注入する治療法についても「消費者側が慎重に判断する必要がある」と注意を促している。また、治療法を受けたいと考えているならば、まずは医師に相談してほしいと注意を促している。

上記が事実であるならば、人間が吸血鬼の気持ちに一歩近づくことができたかもしれませんね。

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