変形性膝関節症の痛み

研究はJAMA20181225日号に記載。イタリア・パドバ大学のDario Gregori氏らの研究より。

変形性膝関節症患者における薬物療法による長期的な疼痛緩和効果は、プラセボと比較し不確実性が存在することが検討で明らかになった

変形性関節症は慢性で進行性のある疾患ですが薬物療法は主に短期の検討が行われておりそのため長期の疾患管理における推奨治療が不明確という事を示唆しているようです

1年以上の試験のネットワークメタ解析

研究グループは、変形性膝関節症患者を12ヵ月以上追跡した薬物療法の無作為化臨床試験を系統的に表して、ネットワークメタ解析を行った(パドバ大学などの助成による)。

 医学関連データベースを用いて治療を受け、1年以上の追跡が行われた変形性膝関節症患者の無作為化臨床試験。選出された試験につき、ベイズ法の変量効果を用いてネットワークメタ解析を行った。

主要評価項目は膝疼痛のベースラインからの変化とした。副次評価項目は、身体機能および関節構造であった。関節構造については、X線画像で評価した関節裂隙狭小化とした。標準化平均差(SMD)および95%信用区間(CrI)を算出した。

7クラス、33種の薬剤、有効性は少数のみ

日本の1試験を含む47件の無作為化臨床試験(22,037例、ほとんどが5570歳、約70%が女性)が解析。これらの試験では以下の7つの薬剤クラスの33種の薬剤による介入の検討が行われた。

  1. 鎮痛薬(アセトアミノフェン)

  2. 抗酸化薬(ビタミンE

  3. 骨活性薬(ビスホスホネート、ラネル酸ストロンチウムなど)

  4. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAID

  5. 関節内注射薬(ヒアルロン酸、コルチコステロイドなど)

  6. 変形性関節症治療用遅効性薬(SYSADOA)(グルコサミン硫酸、コンドロイチン硫酸など)

  7. 推定疾患修飾薬(cindunistatspriferminなど)

疼痛は31件、身体機能は13件、関節構造は16件の介入で評価が行われ試験期間には14年の幅があった。

 疼痛の抑制に関しては

  1. NSAIDのセレコキシブ(SMD:-0.1895CrI:-0.35~-0.01

  2. SYSADOAのグルコサミン硫酸(-0.29、-0.49~-0.09

で有意な効果がみられたものの、プラセボとの比較ではすべての薬剤で多大な不確実性が認められた。

疼痛の有意な改善効果は標準化された0100の尺度の平均差を用いた場合、およびバイアスのリスクが高い試験を除外した場合には、セレコキシブでは消失しグルコサミン硫酸のみで保持されていた。

 副次アウトカムについても、プラセボと比較した長期的な治療効果に関し、考慮すべき不確実性が認められた。身体機能の有意な改善効果を認めたのはグルコサミン硫酸(SMD:-0.3295CrI:-0.52~-0.12)のみであった。

 関節裂隙狭小化の有意な改善効果は

  1. グルコサミン硫酸(SMD:-0.4295CrI:-0.65~-0.19

  2. コンドロイチン硫酸(-0.20、-0.31~-0.07

  3. ラネル酸ストロンチウム(-0.20、-0.36~-0.05)で得られた。

上記を踏まえて研究サイドは「薬物療法の長期的な効果の不確実性を解決するには、より大規模な臨床試験を行う必要がある」としている。

(カイロ)

変形性膝関節炎によって日常生活に困難をきたしている患者さんは 多くいます。

上記の研究報告は要約するとつまり、慢性膝関節に対する治療に対して今行われている鎮痛薬の投薬のみではその効果が臨床実験的に出にくいのではないかという結果の報告になると思われます。

カイロプラクティックケアにおいては、膝関節のアライメントの不整列をともなう関節可動域の減少からくる症状ならば、その不正列に対しての限定的でコントロールされた矯正を施す事になると思われる。

(カイロプラクティックケア)

  1. 膝関節のミスアライメントに即した方法での矯正

  2. 疾患のある膝関節にストレスを与えると思われる骨盤の固定化を伴う不正列の矯正

  3. 脊柱の正常な機能的バイオメカニックに支障を起こしている可能性のある他の脊柱関節のミスアライメントが検出される場合はその場所の矯正

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