寝室の環境と不眠症との関係~RHINE-IIIの横断研究

交通騒音は睡眠障害リスクを高めるといわれているが、不眠症状に対する交通関連の大気汚染の影響については、あまり知られていない。スウェーデン・ウプサラ大学のEmma Janson氏らは、交通への近接状況および交通騒音と不眠症との関連について調査を行った。Journal of Clinical Sleep Medicine誌オンライン版202025日号の報告。

 対象は、Respiratory Health in Northern EuropeRHINE)研究に含まれる、194573年に北欧州の7つの医療センターで生まれた男女からランダムに選択された。寝室での交通騒音、寝室の窓からの交通近接状況、不眠症状についての情報を、自己報告により収集した。交通関連の大気汚染への曝露は、寝室の窓からの交通近接状況を代替として用いた。不眠症状は、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒について評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・調査対象者は、12,963例であった。
・交通騒音は、3つの不眠症状と正の相関が認められた。
 ●入眠障害 OR3.5495CI1.856.76
 ●中途覚醒 OR2.9595CI1.625.37
 ●早朝覚醒 OR3.2595CI1.975.37
・交通騒音を伴わない交通への近接は、入眠障害(OR1.6295CI1.451.82)との関連が認められた。

 著者らは「不眠症のリスク因子として、交通騒音の影響がさらに認められた。騒音がなくとも交通への近接状況は、入眠障害リスクの増加との関連が認められた。不眠症が、交通騒音や交通関連の大気汚染の両方と関連している可能性が示唆された」としている。

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