椎間板ヘルニアの疼痛軽減に有効「パルス高周波療法」

ローマ・ラ・サピエンツァ大学(イタリア)インターベンショナルラジオロジー学教授のAlessandro Napoli氏が北米放射線学会(RSNA 2018112530日、シカゴ)で報告。

椎間板ヘルニアによる腰痛や脚の痛みを一撃できる治療法を待ち望んでいる患者は少なくないと思われる。こうした現状において、パルス高周波療法(pRF)と呼ばれる侵襲性が低い治療が、標準的な治療では症状が改善しなかった腰痛患者に有益な可能性があるとのこと

pRF
治療法とは、痛みの原因となっている神経根に直接パルス状に高周波信号を送って炎症を抑える侵襲性の低い治療法。治療法自体は新しいものではなく、1980年代に米食品医薬品局(FDA)に承認されているようである。しかし専門家らによれば近年、CTスキャン技術の向上により以前よりも正確にpRFを実施できるようになっている

 Napoli氏らは、標準治療が奏効しなかった腰椎椎間板ヘルニア患者を対象とした研究で、CTガイド下での10分間のpRF1回受けた患者128人を、ステロイド注射を13回受けた患者120人と比較検討した。

その結果治療から1年後までに完全に回復したと感じていた患者の割合は、ステロイド注射群の61%に対してpRF群では95%と高かった。

 Napoli氏は「これまで術後に再発した数多くのヘルニア患者の腰椎MRI画像を読影してきたが、今回のpRFの治療成績には驚かされた」と述べている

実はNapoli氏は自身も患者の一人でpRFを受けた。その個人的な経験からも「治療に伴う痛みはなく、10分ほどの治療を受けてから数日以内に効果がみられることは明らかだ」と話している

 腰椎椎間板ヘルニアは背骨をつなぎ、クッションの役割をしている椎間板にひびが入り、椎間板内の髄核と呼ばれるゼリー状の組織が飛び出し、神経を圧迫するために発症する症状とされていて、腰痛だけでなく坐骨神経痛を引き起こしひどい場合痛みが脚まで広がる場合も少なくない。

標準治療としては

  1. 市販の鎮痛薬やステロイド注射

  2. 椎間板の切除

  3. 脊椎の固定などの侵襲的な手術

しかし、Napoli氏によれば、これらの治療法は確実に痛みを取り除くものではなく、意外にリスクも伴うという

例えば、ステロイド注射が有効なのは一部の患者に限られ、複数回の注射が必要になるのが一般的だ。

また手術の安全性などは以前と比べれば大幅に向上したが、出血感染のリスクがあるため最短でも23日の入院が必要で治療費も高くつく。

 一方pRFは入院する必要がなく、治療費も大幅に抑えられ危険性も低いとされる。

そのメカニズムはおそらくpRFによって圧迫されている神経根の炎症を抑えることで疼痛が消失し、身体は自然治癒のプロセスを辿り始める。その結果患者の多くで椎間板ヘルニアが完全に治癒する」とNapoli氏は語る

また他の専門家の一人である米ウィリアムボーモント病院のDaniel Park氏は「腰痛患者の大半は、時間の経過とともにまた運動習慣を取り入れるだけで軽快する」と指摘している

その立場からNapoli氏らの研究で、患者の症状が消失した原因が本当にpRFだったのかどうかは不明だとして「研究結果は慎重に解釈すべきだ」と話している。

しかしpRFの位置付けについては、「標準治療が奏効しなかった患者やステロイド注射への追加治療を必要とする場合に治療選択肢の一つになるかもしれない」との見解を示している。

上記の報告を考えたみたいと思います。上記を要約してみますとつまり、神経根障害における一般的な治療法としては

  1. 沈痛

  2. 椎間板の狭窄状態の切除

  3. 椎体の器具による固定

という三本柱が現代医療の治療法であるようです

当院にも神経根障害による治療を求めて来られる患者さんは少なくはない。そのような患者さんの多くは病院での「神経根障害」の確立された治療を受けてはみたものの、その症状が改善に向かわないという事で来られているよう。

そのヘルニア症状というものは、椎骨における椎間板の何らかの原因によるストレスの結果、「椎間板減少」「神経根への刺激」が原因であるという立場は正しい診断です

もしかしたら標準治療で用いられる鎮痛効果を狙った

  1. ステロイド療法の鎮痛効果
  2. pRF療法による鎮痛効果

とは体内の反応が異なるという全く別物の鎮痛効果なのかもしれないという事なのかもしれません。

カイロケア

神経根障害のポイントにバイオメカニック的にストレスを及ぼしている関節の固定化を伴う不正列の矯正を注意深く検出して矯正を行う。

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