血液1滴で13がん種を診断。日本発である「miRNA測定技術」

20193に東京都で行われたメディアセミナー「1滴の血液や尿で、がんが分かる時代へ」より(共催:日本臨床検査薬協会、米国医療機器・IVD工業講師落谷 孝広氏(国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野)

血液中に含まれるマイクロRNAmiRNA)をマーカーとして、13種類のがんを同時診断する検査システムの開発が実用化が近づいている。

このセミナーでは、落谷孝広氏自身が開発のプロジェクトリーダーを務めるmiRNAによるリキッドバイオプシーの精度や、実用化に向けた動きなどについて解説した。

miRNActDNAと何が違うのか

リキッドバイオプシーの解析対象として、米国を中心に開発の進む血中循環腫瘍DNActDNA)が知られているが、ctDNAなどの従来の腫瘍マーカーが、がん細胞のアポトーシスに伴って血液中で検出されることと比較し、miRNAはがん細胞の発生初期から血液中を循環するため、より早期の診断が可能だという。

 本邦では体液中マイクロRNA測定技術基盤開発プロジェクト」が2014年から始動し、国立がん研究センター(NCC)、国立長寿医療研究センター(NCGG)が保有するバイオバンクを活用、膨大な患者血清等の検体を臨床情報と紐づけて解析、血中miRNAをマーカーとした検査システムの開発に取り組んできた。

13がん種について高い感度で診断可能なことを確認

日本人に多い13種類のがん(胃がん、大腸がん、食道がん、膵臓がん、肝がん、胆道がん、肺がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、神経膠腫、肉腫)をターゲットとして、対照群を含めて約53,000検体(20192月現在)が解析された。

その結果、たとえば乳がんの場合、5つのmiRNAの組み合わせによって、感度97%/特異度92%で診断できることが確認された。感度97%というのは、乳がんと診断した100人のうち3人間違えるということである

100%でない限り、もちろん過剰診断には留意しなければならない。しかし非侵襲的であることも含め、次の検査につなげる早期のスクリーニングツールとして非常に有力だと思う」と話

  1. 卵巣がん(感度99%/特異度100%
  2. 膵がん98%/94%
  3. 大腸がん(99%/89%
  4. 膀胱がん(97%/99%
  5. 前立腺がん(96%/93%

など、いずれも高い感度が確認されている。

認知症や脳卒中のマーカーとしても有望

これらの研究成果をもとに、現在4社が実用化に向け開発を進めていて、具体的には血液検体から13種類のがんを全自動で検出するための機器、検査用試薬や測定キットなどが開発中だという。

また、今回の研究結果とこれまでのmiRNA関連の研究結果を機械学習に入れ込み、2,655種類あるmiRNAの中から、現状ではおよそ500種類程度をチェックするがんの診断モデルが構築されている。

このモデルは、判別精度をより高めるためのブラッシュアップが続けられているという。

miRNAはエクソソームに内包されており、エクソソームは分泌元となる細胞の特徴を反映することから、がん以外の疾患のマーカーとしても活用が期待される。

本プロジェクトではすでに、認知症と脳卒中で有望な結果がでている。認知症では、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体認知症を高感度で判別した。

また、症例数が少ないが、軽度認知機能障害32例で、半年後の認知症への進行の有無が100%の確率で予測されているようだ。

さらにこれまで有力なマーカーが確認されていない脳卒中のリスクマーカーとしても有用であることが確認され近く発表が予定されている。

(海月な医療ニュース考察)

既存のがんの診断方法と比べても、少量の血液での診断と病理予想が実現すれば、多くの患者さんはその恩恵を大いに受けると思います。

この技術の発展は大いに期待できるものだと思います!

癌細胞への直接的な治療法としてのカイロプラクティックケアはありません。

しかしその患者さんに脊柱ミスアライメントによる筋骨格系などにストレスが存在し、それらをアジャストメントによって身体内部の免疫力が強化されるのであればケアを行ってもよいかもしれません。

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