認知症リスクに50歳での心血管健康度が関連

中年期に推奨される心血管健康スコア「ライフ シンプル7」の順守が、晩年における認知症リスク低下と関連していることが明らかにされた。「ライフ シンプル7」では、生活習慣や血糖値、血圧など7つの項目をスコア化し心血管リスクの指標としている。フランス・パリ大学のSeverine Sabia氏らが、約8,000例を約25年間追跡した、前向きコホート試験により明らかにし、BMJ201987日号で発表した。

心血管健康スコアの値で3つに分類

 研究グループは、ロンドンの公務員を対象に行われたWhitehall II試験(198588年に登録)の参加者で、50歳時点における心血管健康スコアのデータがあった7,899例を対象に前向き試験を行った。

 心血管健康スコアは、4つの行動指標(喫煙、食事、身体活動、BMI)と3つの生物学的指標(空腹時血糖、血中コレステロール、血圧)を3ポイント尺度(012)でコード化し、7つの指標(スコア範囲:014)の合計から心血管健康が低い(06)、中程度(711)、最適(1214)に分類した。

 主要評価項目は、2017年までの認知症の発症、入院、精神医療サービスの利用、死亡であった。

心血管健康スコア1ポイント増加で認知症リスク1割低減

 追跡期間中央値24.7年の間に、347例の認知症が記録された。

 心血管健康が低い群における認知症罹患率3.2/1,000人年(95%信頼区間[CI]2.54.0)に対して、中程度群の同罹患率の絶対率差は-1.5/1,000人年(同:-2.3~-0.7)で、最適群の絶対率差は-1.9/1,000人年(同:-2.8~-1.1)だった。

 心血管健康スコアの高値は、認知症リスク低下と関連が認められた(心血管健康スコア1ポイント増加当たりのハザード比[HR]0.8995CI0.850.95])。同様の関連は、行動および生物学的サブスケールにおいても認められた(それぞれHR0.8795CI0.810.93]、0.910.831.00])。

 追跡期間中に心血管疾患を発症しなかった人についても、50歳時点での同スコアと認知症リスクとの関連について、同様の傾向が認められた(心血管健康スコア1ポイント増加当たりの認知症HR0.890.840.95])。

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