時間治療を学ぶ。身体の時計はチックタック

細胞の中にある遺伝子には時計が存在していて、時間によって身体の自律的活動を担うホルモンの放出などに大きく関係している事を、研究横浜市立大学付属病院の田中邦哉准教授や富山大学薬学部藤秀人教授によって明らかにされつつあります。

つまり時間によって細胞がいつどこで活動するかを、DNAの中にある時計遺伝子が則正しく働くことによってその活動をコントロールしているようなのです。

リウマチ症状の原因物質などは、ある一定の時間に放出されると考えられており、その時間に合わせて抗炎症剤を投薬すれば、その症状は激減するという臨床上の結果も出ているとの事のようです。

自然治癒力の「自然」とは、リズムの流れも示唆するものだとすると、DNAレベルにおける細胞活動が繰り広げる一定のリズムの存在は、その自然の流れ(リズム)の方向性を示すものであるとすると、この治癒力の存在がまた科学的に明らかにされた研究とも言えるのではないでしょうか?

この治療法は医学界では「時間治療学」といわれています。それ自身は人間の体が体内時計(サーガーディアンリズム)に支配された一つのシステムをもっている事実から考えると信ぴょう性のある治療方法だと思います。

個人的に2つばかり気になる点があります。

① リウマチ治療では細胞からの炎症物質が放出する時間に合わせて投薬時間を設定する方法を行いますが、そもそもこの細胞から何故このような炎症物質が出る事になってしまったかという根本原因の処置ではなく、従来と比べて効果的な症状緩和の方向性で投薬療法を行っている事。

② 肝臓がんにおける「時間治療」などでは、抗がん剤の分解能力の高まる時間に合わせて投薬することによって、がん細胞と一緒に正常細胞が死滅しにくくなる事によるメリットを考えて行いますが、そもそも「抗がん剤療法」とは正常細胞をも死滅させるという危険性があるというデメリットに対しての対処は?

患者さんの体内時計のタイミングに合わせて投薬時間を変える事で、薬の効果を上げるというコンセプトに基づいた時間治療学の方向性には賛同しますが

治療方法が薬物投与という対症療法のベクトルから脱していないところに疑問をもっています。

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