魚油サプリ、全死因死亡と心血管疾患死リスクを低下/BMJ

魚油サプリメントの摂取は、全死因死亡および心血管疾患(CVD)死亡のリスク低下と関連し、一般集団においてCVDイベントに対して最低限の有益性をもたらす可能性があることが示された。中国・南方医科大学のZhi-Hao Li氏らが、大規模前向きコホート研究の結果を報告した。魚油サプリメントは、英国やその他の先進国でよく用いられており、最近の無作為化比較試験13件を対象としたメタ解析で、オメガ3脂肪酸サプリメントと比較して、わずかではあるが有意なCVDの予防効果が示唆された。ただし無作為化試験での魚油サプリメント摂取は、理想的な管理下で評価されたものであり、結果を大規模かつ多様な集団に一般化することは難しいことから、研究グループは、リアルライフ設定での大規模コホート研究で評価を行った。BMJ202034日号掲載の報告。

42万人超の大規模前向きコホート研究

 研究グループは200610年にUK Biobankに登録された参加者のうち、ベースラインでCVDあるいはがんを有していない4069歳の男女427,678例について、2018年末まで追跡調査した。全参加者は、魚油を含むサプリメントの常用に関する質問票に回答した。

 主要評価項目は全死因死亡、CVD死亡、CVDイベントとし、Cox比例ハザードモデルを用いて解析した。

高血圧者で関連性はより強い

 ベースラインで427,678例中133,438例(31.2%)が魚油サプリメントを常用していた。

 非常用者に対する常用者の多変量補正ハザード比(HR)は、全死因死亡が0.8795%信頼区間[CI]0.830.90)、CVD死亡が0.8495CI0.780.91)、CVDイベントが0.9395CI0.900.96)であった。CVDイベントに関しては、高血圧症を有する参加者においてこの関連性はより強い傾向があった(交互作用p0.005)。

 著者は、研究の限界として魚油サプリメントに関する詳細情報(用量、剤形、使用期間)の記録がなかったこと、残余交絡因子あるいは逆の因果関係が存在する可能性などを挙げたうえで、「今後、さらなる研究で魚油サプリメントの用量が臨床的に意味のある効果にどのように影響を及ぼすかを調べる必要がある」とまとめている。

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