カッコーの巣の上で

「カッコーの巣の上で」という作品です。1975年のアメリカ映画。 原作はケン・キージーが1962年に発表したベストセラー小説の映画化です。

とりあえず作品をご覧になる事をおすすめしますので、詳しい内容等はこちらでは大幅に割愛します。

この映画で問題行動の多い主人公マクマーフィーに対して最終的に、その行動を抑制するために「前頭葉摘出療法」がほどこされる事になりますが、その影響で彼は廃人になってしまうという悲の結末をむかえてしまう事になります。

 

今の社会においても、精神疾患で苦しんでいる患者は多く存在しますし社会秩序を乱してしまうような「統合失調症」や持続的な「そう病」はどうしても強力な「抑制」という方法をとらざろう得ないというのが現状でも変わりない事実。

しかし秩序ある社会の維持は誰もが望んでいるものです。

もしかしたら映画中で描かれているような医療サイドによる患者サイドに対する「抑制」と「管理体制」にある種の悲哀を感じてしまう方もいるかもしれません。

それは間違いとは思いませんが、現実的に考えても、このような患者が街中にあふれてしまったら、我々が望む秩序的社会が壊れてしまうとも限りません。

この映画が描かれていた時代の精神疾患を持つ患者への「隔離」と「投薬による行動抑制」または「行動抑制のための摘出」等はその対処方法が研究段階であったと思われるので、どうしても現代の方法と違って荒々しく行われてしまうという事はあったに違いないが、医療側としてはそれが最善であろうという方法をなるべく人道的に行おうとはしていたのではないかと。

劇中で最後に、主人公マクマーフィーに触発された世界に心を閉じることで精神疾患に思えた背の高いインディアン風の男チーフが、自分の意思でこの病院の壁を壊してそこから出て行くという描写がありましたが、それがこの映画の唯一の救なのかもしれません。

いろいろな側面から精神疾患を考えるきっかけになると思う映画です、よろしければ一見してはいかがでしょうか?

「誤診」映画。メリルストリープ主演


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「医師たるものは、何をおいても患者を傷つけてはならない」

この映画の洋名は「first do no harm」で、ヒポクラテス宣言の主文で用いられています。(直訳すると「まず無害でなければならない」の意)

Portrait of Hippocrates (460-377), illustration from the title page of Hippocrates chimicus, by Otto Tachenius (1644 -1699), Venice, 1678.

自分の息子が原因不明のてんかん症状になりそれを救うために家族で奔走するという実話をもとにした作品です。

てんかん症状の対処法として一般医療の対処方法としての「脊髄穿刺」「フェノバルビタール」「ジランチン」「フェバトール」「デパケン」という治療が進むたびに残念ながら病状が悪化していくという展開になり

最終的に「ケトン療法」という食事療法を見つけ出し、改善してゆくというストーリーです。

個人的な見解なんですが、結果はどうであれ医療サイドは患者をよく使用という理念と自分たちの技術を総動員して治療に臨んだと思います。しかしこの患者にはケトン療法があっていたという事なのだろうと….

また現在ではてんかん患者にとって「薬物投与」が効果的か「ケトン療法」のような医師の監視のもので行われる食事療法が効果的なのかを判断する検査法や技術がないという事もあり

投薬療法が悪で食事療法が善とも言えないところがあると思われ、なかなか難しい問題です。

この映画の感動的なところとしては、原因不明の息子のてんかん症状に対して息子を救うべく母親役のメリルストリープが選んだ行動が「てんかん治療について自らで調べ、解決方法を探し出した」という事でしょうか。

映画のシーンでも表現されているように、息子のてんかん症状をよくするためにまず、てんかんとは?という病理に対してのエビデンスに立ち返るために

一般人の母親からしても当然苦痛だと思われる医学知識を習得し、解決方法を探しだしたという努力こそ、一歩踏み込んだ力強い母親の愛情を感じえます。

映画の中で図書館通いづめ、自分の息子の脳の中で起こっている事はどういう事なのか、、またいまおこなっている薬物治療とは息子におきているてんかんの症状をどのように抑えているかという事なのか

そして、医療機関以外にもてんかん症に効果的なケトン療法という食事療法の存在を探し当てることになります。

学習したものを現実なものにしたいという事とは、自分の愛する息子を治したいという「激しい感情」を起爆剤にしているものだともいえるのかもしれません。

ここには「机上の空論」の出る幕は一切ない!

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砂糖の悪影響はいかほどに

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オーストラリアの俳優で映画監督でもあるデイモン・ガモーがドキュメンタリー映画で、オーストラリアではドキュメンタリー映画としては史上最高の動員数を記録した作品です。

オーストラリアの成人が1日に摂取する砂糖は、ティースプーン40杯分が平均摂取量だといわれているようですが、劇中では実験的にその量をキープした状態で60日過ごした状態で体はどうなるかを医療機関との連携を通じて行われたドキュメンタリー作品となっています。

アメリカ作品の「スーパーサイズミー」にインスパイヤされたとインタビューで言われていました。

作品では糖分を摂取過多という状態になるために当然、すい臓から分泌されるインシュリンやグルカゴンというホルモン分泌と、それによるアドレナリン分泌の異常が引き起こす身体異常に着目するという結果になります。

アドレナリンは怒りや悲しみや恐怖を引き起こす強力な原材料。また多すぎるアドレナリンは体内で分解されると、「アドレナクロム」という麻薬メスカリン様の影響につながり、最悪の場合精神分裂症に類似した症状につながるという。

多すぎる摂取による悪影響が懸念される「砂糖」について立ち返ることなどは、自分の健康維持にいとって大切でしょう。

(補足)

カンジタ菌は糖質が養分となるので、その菌の保有者(舌が白くなる、性器の痛みや痒み、食品アレルギー、かゆみ、腸の不調、慢性疲労など)は糖分の過剰摂取はその症状が悪化する事もあるそうです。

認知するという事(映画パーマネント野ばらより)

人が自分以外の事柄を認知するという事について以前は「外部世界が実際に存在する事を自らが認識する」という物理情報をダイレクト認識するという方向でした。

しかし今日の先端認知学では、「自分の中のものを外部と照らし合わせて認識する」という考え方がより重要ではないかという事を中心に考えるべきではないかという研究が盛んにおこなわれているようです。

自分の中にあるものしか自分の脳は外部世界を認識できないという事。

脳の中の情報空間と、自分の外側にある物理空間は双方向的な関係性を持っているという事

催眠状態の被験者にとって、催眠術師の言葉はそれそのものが本人にとって事実であると認識してしまうという人間の脳のからくり。

シュールな邦画ですが、人が何かを認知する事は何かという事を考えさせられた作品です。

ホネツギマン映画。ファンキーな同業者

コーエン兄弟の『ファーゴ』の“原っぱの死体”役を演じたトッド・アンダーソンの初監督の作品です。


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イーサン・コーエンも共同脚本でこの映画に加わっているよう。

昼はインターン整体師として働きながら、夜は人体模型柄のボディスーツがトレードマークのプロレスラー“ホネツギマン”として活躍する主人公のエドワード(マイケル・ラパポート)が、妻・キム(アリヤ・バレイキス)を連れて、自分の両親の家の向かいで開業しょうとした矢先、事件は起きる。スティックス(マイケル・ジェッター)という男が両親を殺害してしまい……というコミカルサスペンスかな??

同業者の治療体系を随所に見せてくれるので、個人的にはマニアックな視点で楽しませてもらいました。

よろしければご覧あれ!


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エクソシスト2はいつも賛否両論!!


エクソシスト2 [DVD]

今回は1973年に公開された「エクソシスト」の続編として、1977年に公開された「エクソシスト2」です。ウィキペディアではサイエンスファンタジーとされているようです。

この映画については批評や酷評をなかなかの割合で聞く事が多いような気がしますが、やはり初作の評価が高いせいなのかも知れませんね。

この映画で僕が特に興味を引かれたのは催眠という「変性意識」の働きが人の行動原理に関係しているという側面を描いているところでしょうか。

また過去に悪魔に取りつかれた少女リーガンのトラウマ治療に「脳波同調機」のような機器を用いる方法などは現代的でとても面白い切り口だなと思いました。

劇中でリーガンは、担当の女医に自分の脳波を同調させることで自分の悪魔に取りつかれた恐怖を追体験させて危うくその女医をしに至らしめるような場面もありましたが、一方自閉症の少女に脳波を合わせることで自閉症状を治療したりという相対的な力を見せたりという場面なども興味深さを感じます。

人の脳波にコミットできるという特殊能力を持つリーガンの力は同時に、人心を惑わすことができるという二面性をも持ってしまうというジレンマ….

治療側の「知性」と「実行」も行き過ぎると患者を傷つける可能性があるが、それを適度に用いれば病気を改善に向かわせることのできるという二面性などをこの映画にだぶらせて個人的に楽しませてもらった映画です。

「若いころアフリカの聖者たちを研究した。この少年が持つ特殊能力はイナゴの大群と戦う能力である。だがイナゴはこの少年が原因かもしれない。もしかしたら偉大な善が邪悪を呼び寄せるのかもしれない。」  若きころのメリン神父

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エクソシストという映画の中の悪魔パズズは有能な催眠術師?


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映画「エクソシスト」は、幼いリーガンマクマニールにとり憑いた悪魔パズーズから彼女を救うべく立ち上がったメリン神父とカラス神父の壮絶な戦いを描いた話題作です。

恐怖映画好きであれば一度はご覧になった事のある作品だと思います。

エクソシズム最中に悪魔パズーズは、宿敵である神父達にしきりに意味不明の言葉を叫んだり、怒りをあらわにしたパフォーマンスで自分に注意を引こうとします。そのためベットが激しく動き出したり、空中に浮かび上がったり、首が360度一回転したりという恐ろしい現象が目の前で繰り広がるのですが、それは実は催眠状態に入ったカラス神父の幻覚だったかも知れないとう一つの解釈……

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は EXORCIST.jpg です

人間には脳内のホルモンの働きに由来する幻覚のメカニズムというものがあります。幻覚を起こした被験者の脳内ホルモンを検査したところ、血液中の「セロトニン」分泌量が通常より増加することが分かっています。

この結果から現在では「脳内セロトニン」の分泌量が幻覚に大きく関わっているのではないかと考えられています。

また幻覚の正体は古い脳にあたる「視床」に通常より多い「セロトニン」が分泌されることで今まで意識に上らないような自分自身の過去の記憶や想像のイメージがその正体ではないかという側面もあり….

うまい催眠術師は、巧妙な暗示による誘導によって相手の脳内セロトニン分泌量をうまく増加させて、思いのままの幻覚を見せることもできるようですし

脳内の「セロトニン」の量は、「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の分泌量に比例して増加していきます。「ドーパミン」は何か一つのことに過剰に集中している状態を作り出し、「ノルアドレナリン」は怒りや恐怖を司るホルモンです。両者とも脳を催眠状態に誘導するためのキーワードとなるホルモン。

相手の怒りや恐怖を煽り立てる目的のための悪魔パズーズの数々の恐ろしいパフォーマンスは、神父達の「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」分泌を増加させて、その結果恐怖の幻覚を神父たちに見せ、彼らを惑わす悪魔の作戦なのではないか? 

手練れたメリン神父が初めて悪魔祓いに参加するカラス神父に対する助言の中で、「悪魔は嘘つきだ、彼の言葉に耳をかしてはいけない!」とアドバイスするシーンがあります。

これなどは悪魔の唯一の攻撃が、恐々とした言動とパフォーマンスで相手を「変性意識」に誘導させて幻覚を見せるという悪魔の攻撃を十二分に知り尽くしているメリン神父の鋭い洞察力から導き出された対処法なのでしょう。

この映画については、様々な解釈があるようです。ある人は「神と悪魔の戦い」であるといい、ある人は「薬害の恐怖を描いた社会派の映画」であるとの感想を持つ方もいるようです。

色々な見方ができる映画ですが、映画のシーンの中の悪魔パズーズが見せる超常現象は、恐怖のパフォーマンスで神父たちを強く集中(催眠状態)させる事によって、彼らの意識が変性意識状態に導かれた結果、神父たちは自らが作り出した恐怖の幻覚を見せられたという切り口はいかが….

悪魔パズーズは、実は人間心理を深く理解している有能な催眠術師でもあったのではないかと……(( ´∀` ))

作品中には「親子の絆の深さ」や「神への信仰の力」や「精神医療の治療に対する葛藤」なども見ごたえがありますのでよければぜひご覧ください。

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ポストマンという映画です。健康も社会も健全なネットワークが肝心!


ポストマン [Blu-ray]

1997年に公開された「ポストマン」という映画です。

ケンケビンコスナー氏 自らメガホンをとって作りあげた作品「ダンスウィズ ウルブス」の監督であるの第二回監督作品。

あらすじは大戦後の荒れ果てた2013年の世界で、「ベスレヘム将軍」率いる武力で独裁政権を握る軍団に怯えながら暮らしている人々の心を団結させ、その独裁政権に抵抗するという物語です。

注目どころは、「部分と部分の健全なコミュニュケーション」の重要性。

映画の中で独裁政権を握る「ベスレヘム将軍」が一番恐れたのも、「ポストマン」という共同体による手紙の配達という行為自体が、戦争によってばらばらになった市民どうしの心と心のつながりを強固なものにしてしまうこと。

なぜならば独裁政権とは元来少数派であるために、多数派の一般市民が団結すれば、その結果自分たちの地位を脅かされてしまう危険性があるからです。

コミュニュケーションとは人間関係の事だけを指し示すのではないと思います。我々の体の中にも神経のネットワークを用いることによる「恒常性」という働きにより、健康の状態を維持させようとする「コミュニュケーションの連続性」というものが存在しています。

病気とはこの正常な「コミュニュケーションの連鎖」のどこかに滞りが発生することとも考えられ

戦争によって分断されてしまった「地域」と「地域」とのコミュニュケーションをケビンコスナー率いる「ポストマン」という組織が、手紙の配達を通じて人々のつながりを結びつけることによってその独裁政権の暴走を止めることに成功していきます。

人と人との健全なコミュニュケーションは平和な世界にとって重要であると同様に、人間の身体も「組織」と「組織」のコミュニュケーションはとても重要なものでしょう。

そして組織と組織のコミュニケーションは神経系によってうまく関わりあって体の中の正常な働きという流れが維持されている状態が「健康」であるということなどをうまくリンクさせながら観るとより、より一層興味深い映画の感動が得られるのではないでしょうか?、と思いながら楽しませてくれた映画でした。

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「姑獲鳥の夏」映画。人の認識は不思議なるもの…..


姑獲鳥の夏『魍魎の匣』公開記念版 [DVD]

人が何かを認識するという事は、その外界をそのまま見て理解しているのではない!

その個々人の特色のある脳の中という机の上で、その人なりの認識で理解しているという事実をサスペンスタッチにうまく描かれている作品。

嘉永6年ペリーの黒船来航という事件の時にも、その巨大な船体が浦賀湾に来たにもかかわらず、目視できる巨船を見ていないという漁師がいたという

人は自分の内側にあるものしか外界を認識する事ができないという側面があるという事には注目すべきでしょう。

(劇中名言集)

「人間の脳は、目で見たものを自分の都合のいいものに変えてしまう事がある。エゲレス語でバーチャルリアリティ、仮想現実です」     中禅寺秋彦

「いいかね関口君、僕たちはこの現実社会にいるわけだが、この現実そのものを見聞きし視覚しているわけではない!。僕たちが見て、聞いて、嗅いで、触っていると思っているこの世界は、すべて僕たちの脳の中で形作られたものだ。そこにあるものがそのままそこにあるわけでもここに伝わるものではない。」   中禅寺秋彦

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洋画「コントロール」。製薬会社と脳内ホルモンビジネス


コントロール APS-64 [DVD]

2004年にアメリカで公開された原題「コントロール」というサスペンス映画。

凶悪な犯罪者の公正のための薬物を研究開発する製薬会社の担当者である「コープランド博士」と凶悪犯罪に手を染めた死刑囚「リーレイオリバー」との人間ドラマが描かれている作品です。

体の中にある微量な「ホルモン」という化学物質によって人の行動は方向付けられるという研究は現在でも深く研究されています。

劇中でも、「セロトニン」「モノアミン」「SSRI」などは、医学会では今でもよく耳にする 生化学物質 。

ひとの行動や思考を方向づけるのは、このような体に微量に存在する科学物質であるのは間違いなとは思いますが、この映画の面白いところはその死刑囚に実験投薬される「ダイナックス」という試験薬が途中から「偽薬」にすり替えられて処方されているのにもかかわらず、その死刑囚にはよい影響が持続するという内容ですね、プラシーボ効果がよい方向に現れたという事なのでしょう。

「結局自分を救ってくれたのは薬ではなくて博士自身の存在だったんだ」と最後に語る死刑囚リーレイオリバーの言葉には多くの意味が込められているような気がします。

ぜひご覧あれ!