Facebookが「食べ過ぎOK」のライセンスになる?

良くも悪くも、ソーシャルメディアが食生活に影響している可能性が、英国の研究者らによって報告された。ソーシャルメディア上の仲間が健康的な食生活を送っていると感じた場合は野菜や果物を多く食べ、その反対のケースではスナック菓子などのジャンクフードを余計に食べる傾向があるという。詳細は「Appetite118日オンライン版に掲載された。

 英アストン大学の博士課程の学生Lily Hawkins氏らは、Facebookを使っている大学生369人(平均年齢22.1歳、平均BMI23.7)を対象に、食習慣と嗜好に関する横断調査を実施した。研究参加者に毎日自分が飲食した、果物、野菜、スナック菓子、加糖飲料の摂取量の報告を求め、それらの摂取量とBMI、およびソーシャルメディア上でのつながりとの関連を検討した。

 その結果、ソーシャルメディアで自分の仲間が果物や野菜という健康的な食品を食べていると知った場合、その摂取量のおよそ5分の1に相当する量を、自分が普段食べている量にプラスして摂取することがわかった。その一方、自分の友人がスナック菓子や加糖飲料という非健康的な食品を飲食していると知った場合、その量の3分の1に相当する量を余計に食べていた。参加者の食習慣とBMIには有意な関連は見られなかった。

 Hawkins 氏は、「この知見は人々が摂取する食品を選択する際、社会的なつながりのある仲間から、思った以上に影響を受けていることを表している。われわれは他人の摂食行動を無意識に観察しているようだ」と述べている。その上で同氏は、「オンラインでつながっている人々の食習慣が互いに影響することがエビデンスとして示された。これは、食生活を健康的なスタイルに微調整するツールとして、ソーシャルメディアを利用できる可能性を示唆するものだ」と、本研究の発展性に触れている。

 ただし今回の検討からは、健康的な食品の摂取についてだけでなく、非健康的な食品の摂取についても、オンライン上で互いに影響を及ぼしあっている様子が認められた。この点について同氏は、「ソーシャルメディアは時に『食べ過ぎても良い』という“過食のライセンス”としても機能してしまうようだ」と述べ、注意すべき側面としている。

 研究グループでは今後、ソーシャルメディアを介した食習慣の影響が体重の変化として現れるかどうかを検証する、長期観察研究を行う予定という。

[2020210/HealthDayNews]

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