PPIで認知症リスクが1.3倍~メタ解析

プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用と認知症リスクについて、中国・Anhui Medical UniversityYun Zhang氏らが、調査を行った。European Journal of Clinical Pharmacology誌オンライン版20191121日号の報告。

 英語と中国語のデータベースより、201812月までの文献を包括的に検索した。プールされたハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)は、変量効果モデルを用いて算出した。サブグループ解析と感度分析も実施した。不均一性の評価には、Cochran’s Q検定およびI2検定を用いた。出版バイアス評価には、Begg検定およびEgger検定を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

6研究、166,146例が抽出された。
・全体的な結果では、PPI使用による認知症リスクの有意な増加が認められた(HR1.2995CI1.121.49)。
・サブグループ解析では、PPI使用と認知症リスクとの有意な関連が、欧州の患者(HR1.4695CI1.231.73)および65歳以上(HR1.3995CI1.171.65)で認められた。
・フォローアップ期間5年以上では、プールされたHRは、1.2895CI1.121.46)であり、PPI使用患者の認知症リスクが1.28倍に増加していることが示唆された。
・地域的な影響については、欧州の患者の全体的なプールHR推定値は、1.4695CI1.231.73)であった。
・出版バイアスは認められなかった。

 著者らは「本結果では、PPI使用が認知症リスクを上昇させることが認められた。これらの調査結果を確認するためにも、高品質なコホート研究が求められる」としている。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です